君たちに明日はない #2024_6

BOOK

 本書の主人公は、代行でクビ(自己退職)を宣告(誘導)し交渉する会社に勤めるサラリーマン。何人もの優秀な会社員が、クビを宣告されていく。氷河期(経済不況の時代)。

 宣告する側と宣告される側のいでたち、状況からくる想いがリアルなところがこの話を面白くする。自分の経歴や背景と被るキャラが出てきたことが興味ぶかかった。

 会社が退職してほしいと検討したら、どんなに優秀な人でも退職に追い込まれてしまう。どこの会社でもやっていける個人の力の必要性を感じた。また、何かを大きく捨てることで新しいことをつかむことができるということもこの本には書いている。人間の容量には限界があって、大きく捨てることをしないと次の大きなチャンスには巡り会えない気がする。