本書は、仕事のスピードを上げるにはどうすればいいかの具体的な行動とともに教えてくれている。
学んだこと
- 丁寧にやりすぎない
- 工夫の仕方を工夫する
- 質問は遠慮せず聞き続けること
- 避けてよい人もいる
「丁寧であることが常に善だ」と思い込んでいる人が必ずどの組織にもいて、素早くやろうとすると反対する。
結果として時間切れになってしまっては、丁寧さも何も元も子もない。
仕事は、丁寧にやることそのものが目的ではなく、あくまでも結果を出すことが目的だ。結果を出すために必要な丁寧さを考え、それをを十分満たせばいいのであって、決して「丁寧さあり
き」ではない。
問題点を素早く把握するには、普段から何が問題になり得るか考え続けることが大切だ。何も考えず、ぼうっとしていては問題の発見・把握が遅れてしまう。問題は起きるものという前提でいつも注意を払っておく。これは車の運転と同じで、注意し続けないとすぐ前の車に追突したり、道路を人が渡っているのに気づかなかったりする。
深掘りをするうえでのポイントは、丁寧な姿勢は崩さないものの、相手が少しくらい面倒そうでも遠慮せずに聞き続けることだ。遠慮すると何も始まらない。
避けてよい人もいる
最後に、仕事のスピードを上げるうえで、あるいはコミュニケーションのミスをなくすうえで、重要ではあるものの、やや言いにくいことを説明しよう。次の3種類の人は避けるほうがよい、ということだ。
◎本当に相性の悪い人
◎悪意のある人
◎やや病的な人
人と人との間には明らかに相性がある。相性がよい人とは、一緒にいると気持ちい
い。楽しい、やすらく、話が弾む。相性が悪いと、感じが悪く、話が一々ぶつかり、新跡がすれ、一緒にうまく働けない。なかでも本当に相性の悪い人とは、どうにも一緒に仕事ができない。先入観を持って接してはだめだが、どうやってもうまくいかない場合は避けてしまうほうがよい。逃げ出すしかない。接触そのものが災いを呼ぶ。全力、最速できっぱりと線を引く。いっさい関わらないようにする。